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地元の魅力、和菓子に 鳴瀬未来中・京野さん考案、140個完売 道の駅「東松島」

道の駅で京野さんが考案した和菓子販売を手伝う同級生

 東松島市の道の駅「東松島」で18日、同市鳴瀬未来中1年の京野友香さんが考案したオリジナル和菓子の販売会があった。この日限定で用意した約140個が売り切れる人気ぶりで、京野さんは「これからもさまざまな形で地元の魅力を発信したい」と充実感をのぞかせた。

 販売した和菓子「京香」は「練り切り」という生菓子で、市内を流れる鳴瀬川を清涼感のある水色で表現した。紙粘土を用いてオリジナル和菓子を創作する美術の授業をきっかけに、本物を作って実際に販売する企画が始動。石巻市の和菓子店の協力で商品化した。

 この日は、道の駅の物販エリアのショーケースに和菓子を並べ、京野さん、手伝いを買って出た同級生の成田琢真さん、佐々木莉音さんの3人が1個300円で販売した。午前9時の販売開始時には買い求める客の行列ができるなど、20分ほどで完売した。

 子どもが鳴瀬未来中に通う同市のパート尾形菊さん(45)は「子どもたちが頑張っているので、応援する気持ちで4個購入した。すごくきれいなお菓子で、食べるのが楽しみ」と話した。

 商品をケースから出したり、お釣りを確認して客に渡したりと大忙しだった京野さん。完売に「とってもうれしい」と笑顔を浮かべ「協力してくれた和菓子店さんには感謝してもしきれない。この経験を生かし、これからも食など地域の魅力を発信する取り組みに挑戦したい」と語った。

 学校によると売上金は、和菓子店の厚意で、材料費を除いて同校の学校活動に役立てるという。

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