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石巻の魅力探し、歩いて食べて60カ所 初の「ロゲイニング」 40人、得点競う

チェックポイントでは、参加者は配布された見本と同じ画角で写真を撮影し、得点をゲットした

 地図を使って指定のチェックポイントを回り、得点を獲得してゴールを目指すイベント「いしのまき潮風ロゲイニング」が19日、石巻市内で開かれた。県内外の愛好家や親子連れなどが参加し、晴天の下で風景や食といった地域の魅力を楽しみながら石巻を巡った。

高得点を目指すチームは、スタートの合図と同時に駆け出した

 市内での実施は初で、官民連携組織「いしのまきスポーツコミッション」と市地域おこし協力隊が連携して主催した。県内や青森県、福島県などから9チーム、計40人が参加した。

 チェックポイントは旧石巻市内を中心とした観光名所や飲食店、神社など約60カ所で、当日明かされた。歩く、走るが基本で、特別ルールでバスや鉄道を使うことも認められた。各ポイントには距離や標高に応じた得点が割り振られ、参加者は制限時間の6時間以内により多く得点できるルートを考え、同市中央2丁目の市かわまち交流センターをスタートした。

 参加者は専用のスマートフォンアプリで位置や点数を確認しながらポイントを回った。高得点を狙ったチームは沼津貝塚(石巻市沼津)や県ライフル射撃場(同市沢田)に足を延ばした。優勝は30カ所以上を巡った仙台市のチーム。上位3チームに仙台牛や地元産の鮮魚、缶詰のセットがそれぞれ贈られた。

 主催した市地域おこし協力隊員の竹山篤司さん(56)は「参加者はとてもいい笑顔だった。楽しみながら石巻を知ってもらえたのなら、これ以上のことはない。市外から人を呼び込めるイベントとして今後も継続したい」と話した。

 3月16、23日に市内で開かれる「第8回いしのまき復興マラソン」の関連イベントとして企画された。

 ロゲイニングはオーストラリア発祥で野山を舞台にした野外スポーツ。日本ではポイントの通過を写真撮影に置き換えた「フォトロゲイニング」として普及。近年は仙台市や塩釜市など県内でも開催されている。

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