いしのまき大賞決定　河北ライティングソリューションズ、エヌエス機器、「海斗」

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　産業や文化、スポーツなどの分野で著しい功績を上げ、石巻市の活性化やイメージアップに貢献した個人、団体を表彰する「第１８回いしのまき大賞」の受賞者が決まった。本年度は同市小船越の特殊光源開発製造「河北ライティングソリューションズ（ＫＬＳ）」、同市和渕の精密研磨加工「エヌエス機器」、同市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」が選ばれた。

　ＫＬＳは１９２７年創業で、特殊光源製品の開発・製造を専門とする老舗企業。高い技術力と徹底した品質管理の下、医療、産業分野のハロゲンランプや放電ランプ製品を供給している。石巻地域での雇用創出や女性活躍など地域社会への貢献も評価され、公益社団法人中小企業研究センター（東京）が表彰する「グッドカンパニー大賞」で２０２３年度の優秀企業賞を受賞した。

　エヌエス機器は１９８６年創業。金属精密機器をナノレベルまで研磨加工する高い技術力と実績を持つ。製品は医療機器をはじめ、旅客機や戦闘機などに使われる。近年では宇宙産業に参入し、国産新型ロケット「Ｈ３」のエンジン関係の部品１３種の加工も手がけた。Ｈ３は２０２４年２月に打ち上げに成功し、石巻の知名度アップに貢献した。

　海斗は同市ゆかりの漫画家石ノ森章太郎氏の「鉄魔神シャドル」を原案に誕生。２４年にデビュー２０周年を迎えた。地元のヒーローとして長年、子どもたちに夢と勇気を与えてきた。県内外で行われるさまざまなイベントに参加し、石巻のイメージアップにも貢献している。

　表彰式は３月３日、同市千石町の石巻グランドホテルで開かれる石巻商工会議所会員大会の席上である。今回は地元企業や市民から個人５件、団体４件の推薦があった。選考委員会が審議し、石巻商議所常議員会で受賞者を決めた。