女川3号機 断層地質調査を開始 分析に2年程度想定 東北電
東北電力は20日、女川原発3号機(女川町、石巻市)の原子炉建屋周辺にある断層の地質調査を始めた。計6本の断層をボーリング調査し、2年程度かけて地質を分析する。3号機の再稼働に向けた準備の一環として、原子力規制委員会の新規制基準適合性審査に必要な地質データの拡充を図る。
東北電によると、同日午後、ボーリングに着手した。対象の断層は原子炉建屋の真下に4本、周辺に2本ある。同社はボーリングを計10本程度実施して地質の試料を採取し、顕微鏡などで性状を分析する。
調査対象の6本の断層は、いずれも自ら地震を起こす断層ではないことがこれまでに確認されている。今回のボーリング調査では、周辺で発生する地震や他の断層の活動に伴って動くことがないか検証する。
東北電は地質調査の終了後に、女川3号機の再稼働の前提となる審査を規制委に申請する方針。申請時期は2027年以降と見込まれる。再稼働の目標時期は示していない。
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