「陸上競技場整備に力を」 石巻市、地元県議4人と行政懇談会
石巻市と石巻・牡鹿選挙区選出の県議4人の行政懇談会が14日、市役所であり、市は市総合運動公園に整備を目指す陸上競技場や、高病原性鳥インフルエンザ対策への支援、東日本大震災の被災者に貸し付けた災害援護資金の償還期限延長などを県議に求めた。
県と国への要望事項は計32項目で、新規は7項目。陸上競技場整備に関して市側は、活用を検討する国の社会資本整備総合交付金獲得に向けた配慮や、県の財政支援を要望。斎藤正美市長は「石巻だけでなく県北東部の中核になる競技場と理解し、県の補助をお願いしたい」と訴えた。
鳥インフルは市内で昨年11月に発生。市側は「発生農場で埋却場所が確保できない場合は公有地への埋却が必要だが、候補地が不十分な状況」とし、県による候補地確保や住民への配慮、東北農政局管内の移動式焼却炉配備を要請した。
県議は「焼却炉は大規模な鳥インフルだと処理に時間がかかると聞いた」「今後も注意しながら効果的な対策を考えたい」と述べた。
災害援護資金の未償還の貸付金は、貸し付けから14年後の2025年度から市町村が立て替え、県に返済する必要がある。市は25年度の県への返済額を約11億円と見込み、国に対し償還期限の延長を求めた。
継続事項では、原子力災害への防災力強化や離島航路の補助限度額見直しなどを要望。県議は「大変な状況があると理解した。さらに国へも要望していきたい」と語った。
市側は斎藤市長や幹部職員、市議会の西條正昭副議長ら、県議は本木忠一、佐々木喜蔵、坂下賢、三浦一敏の4氏が出席した。
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