震災伝承の在り方、若者6人発表 石巻・防災のつどい 研修活動の成果強調
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石巻市のみやぎ東日本大震災津波伝承館で活動するボランティア解説員と研修員を務める中学生と高校生計6人が26日、市蛇田公民館で活動を振り返りながら伝承の在り方について意見を発表する「リレーセッション」を行った。
6人は「みやぎ中学生・高校生震災伝承プロジェクト」として、昨年12月~今年1月にかけ、県内で研修会を3回実施。同世代の語り部らと交流し、伝承の課題に向き合ってきた。
泉高2年の西城遥人実行委員長(17)=富谷市=は「各地で活動する同世代の語り部たちと研修をすることで、顔の見える関係性を築くことができた」と成果を語った。
昨年、研修員になった石巻高2年の土井麻緒さん(17)=東松島市あおい=は「伝承する内容には難しい部分もあり、幼い子は具体的な数字を言ってもイメージしにくい。かみ砕いた説明方法が必要だと思う」と意見を述べた。
土井さんは、3歳の頃に自宅があった東松島市矢本赤松で震災を経験。両親と姉、祖母の5人で車に乗り、避難所に向かう途中で津波に巻き込まれた。車がガードレールに引っかかり、窓から脱出。避難所にたどり着いた。
「自分が小さい頃は、震災の話がタブーだった時期があった。しかし、震災から目を背けてはいけない。震災を知らない世代にこそ、見て、聞いてあの時を知ってほしい」と語る。
現在は研修員として、先輩たちから語り部の技術を学びながら月に1回のペースで活動する。土井さんは「震災を体験していない子の頭に、映像が浮かぶような分かりやすい解説をしたい」と意気込んだ。
発表は市の「石巻防災・震災伝承のつどい」の中で行われた。会場には伝承ポスターや防災新聞などを飾った展示ブースや非常食試食コーナーなどを設置。能登半島地震で避難所の医療支援に当たった石巻赤十字病院の植田信策副院長らが講演などをした。桃生中3年生が作った「防災・減災こども新聞」も展示された。
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