小学生と笑顔であいさつ 日本製紙石巻野球部が見守り活動、シーズン前最後

日本製紙石巻硬式野球部の選手らが31日、石巻市内の小学校2校で児童たちの登校を見守った。オフシーズンに合わせ、昨年12月から登校日は毎朝実施した。2月のシーズン入りを前にこの日が最後の活動となり、子どもたちと笑顔であいさつを交わした。
石巻小(児童256人)では午前7時半から8時10分まで実施。選手ら6人が校門前と裏門前に分かれて児童を出迎えた。登校してきた児童たちは、選手を見つけると大きな声で「おはようございます」とあいさつ。選手たちも「いってらっしゃい」と笑顔で見送った。
鈴木楓汰投手(19)は「子どもたちが元気よくあいさつを返してくれてうれしい。やりがいがある」と語り、坂口雅哉捕手(23)は「子どもたちにもらった元気を野球に生かし、今度は自分たちが地域に元気を届けたい」と話した。
石巻小の新井雅行校長は「子どもたちは親や教員以外の大人と関わる機会が少ない。選手とのあいさつは成長につながっているし、地域に見守られていることの実感にもつながっている」と感謝した。
見守り活動は地域貢献の一環として2021年に始めた。毎年、日本製紙石巻工場から近い石巻小と大街道小で実施している。この日は大街道小でも選手3人と監督が登校を見守った。
野球部は2月3日からシーズン入りし、選手たちは野球に専念する。3月には千葉県木更津市でキャンプを実施する。
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