物価対策など増額補正　石巻市議会臨時会、予算案を可決

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　石巻市議会は３１日、臨時会を開き、低所得世帯への給付金事業に関する専決処分を承認、物価高騰対策など１８億６０４０万円を追加する２０２４年度一般会計補正予算（累計７８５億６１９１万円）を原案通り可決し、閉会した。

　専決処分は、物価高騰に伴う国の住民税非課税世帯への給付金事業費７億７２１６万円を、２４年度一般会計補正予算に措置した。給付金は１世帯当たり３万円で、１８歳以下の子ども１人当たり２万円を追加する。対象は２万９００世帯、４１２０人を見込む。

　補正予算には、漁業者の船舶燃料費を補助する事業に３８５６万円を計上。１リットル当たり３円、１隻１００万円を上限に補助する。市内に事業所があれば、市外に船籍を置く船も対象となる。他に施設園芸農家や畜産農家などへの物価高騰対策事業費も盛り込んだ。

　７月ごろの発売を予定する３割増しの地域食事券は、事業費に１億２５００万円を充てた。６５００円分を５０００円で販売し、５００円１３枚つづりの６万冊を発行する。発行は４回目で、市内の居酒屋やレストランなどで利用できる。

　ふるさと納税寄付額の増加を受け、返礼品関係費２億９８６０万円も盛り込んだ。本年度の昨年１２月末時点の寄付額は約１８億１０００万円で、過去最高だった前年度を約４億５０００万円上回っている。