知られ“ザル“生態、紹介 石巻・鮎川で企画展 金華山パネル展も
金華山に生息するニホンザルの特徴や生態を紹介する「金華山のサル展」が石巻市鮎川浜の牡鹿半島ビジターセンターで開かれている。金華山で12年に1度の「金華山巳(み)年御縁年大祭」が今年開かれるのに合わせ、その歴史や民間信仰をひもとくパネル展「みーさいな金華山」も同時開催している。ともに3月31日まで。
サル展では、石巻専修大理工学部生物科学科の辻大和准教授(動物生態学・霊長類学)、合同会社エゾリンクの風張喜子さん、総合研究大学院大統合進化科学研究センターの関沢麻伊沙特別研究員の研究成果を紹介している。
副題は「霊島のヌシの知られザル生態」。それぞれの群れの縄張りや、1匹のサルの行動を追跡して解析した結果などをパネル展示で説明。金華山のサルはワカメやノリなどの海藻類、シカが食べないとげのある植物の実を食べるのが特徴という。サルの骨格標本や3Dプリンターで製作した頭骨なども並ぶ。
みーさいな金華山では、干支(えと)の巳が弁財天信仰で神の使いとされるため12年に1度の巳年に開かれる巳年大祭について解説。金華山の「黄金伝説」についてもパネルで紹介している。
ビジターセンター企画部の佐藤慶治さん(28)は「金華山にはシカだけでなくサルもいることを知ってもらい、人とサルの関係を考える機会にしてほしい。金華山に関する知識を得てからぜひ観光を楽しんでもらいたい」と語った。
午前9時~午後4時半、水曜休館。牡鹿半島ビジターセンター運営協議会主催。連絡先は0225(24)6912。
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