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スポハラ根絶、意識高める 少年団指導者ら合同研修 石巻

 石巻地方のスポーツ少年団指導者らの合同研修会が1日、石巻市のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)であった。県スポーツ少年団指導者協議会運営委員長の大沼良介(かずゆき)さん(57)=仙台市住吉台中校長=が講演し、スポーツ指導者による暴力やハラスメントの根絶を呼びかけた。

 日本スポーツ協会は、スポーツにおける暴力や暴言、言葉や態度による人格否定などを「スポーツ・ハラスメント」(スポハラ)と定義している。大沼さんは「NO!スポハラ」と題し、スポハラに当たる行為や県内の発生状況、対処法などについて説明した。

 大沼さんによると県内では2015~23年、スポハラに関する相談が計30件あり、このうち4件が処分対象となった。競技別では野球やバスケットボールなどの球技が多かったといい、「スポハラは個人の尊厳や人権を侵害する犯罪行為。許されない」と強調した。

 防止に向けた取り組みとして「ガバナンスコード」というスポ少の運営状況に関するチェックシートを紹介。スポハラが生じやすい環境になっていないか自己診断し、結果をホームページで公開するなど透明化に務める必要がある-と指摘した。スポハラがあった場合は「スポ少の県団体などにすぐに相談し、早期に解決を図ってほしい」と呼びかけた。

 研修会は、石巻地方のスポ少でつくる連絡協議会、県スポーツ少年団などが毎年実施している。この日は指導者や役員ら約70人が講演に聴き入った。

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