スポハラ根絶、意識高める 少年団指導者ら合同研修 石巻
![](https://kahoku.news/images/2025/02/05/20250205khn000009/001_size4.jpg?timestamp=20250211104526)
石巻地方のスポーツ少年団指導者らの合同研修会が1日、石巻市のマルホンまきあーとテラス(市複合文化施設)であった。県スポーツ少年団指導者協議会運営委員長の大沼良介(かずゆき)さん(57)=仙台市住吉台中校長=が講演し、スポーツ指導者による暴力やハラスメントの根絶を呼びかけた。
日本スポーツ協会は、スポーツにおける暴力や暴言、言葉や態度による人格否定などを「スポーツ・ハラスメント」(スポハラ)と定義している。大沼さんは「NO!スポハラ」と題し、スポハラに当たる行為や県内の発生状況、対処法などについて説明した。
大沼さんによると県内では2015~23年、スポハラに関する相談が計30件あり、このうち4件が処分対象となった。競技別では野球やバスケットボールなどの球技が多かったといい、「スポハラは個人の尊厳や人権を侵害する犯罪行為。許されない」と強調した。
防止に向けた取り組みとして「ガバナンスコード」というスポ少の運営状況に関するチェックシートを紹介。スポハラが生じやすい環境になっていないか自己診断し、結果をホームページで公開するなど透明化に務める必要がある-と指摘した。スポハラがあった場合は「スポ少の県団体などにすぐに相談し、早期に解決を図ってほしい」と呼びかけた。
研修会は、石巻地方のスポ少でつくる連絡協議会、県スポーツ少年団などが毎年実施している。この日は指導者や役員ら約70人が講演に聴き入った。
関連リンク
- ・選手と指導者の溝埋める手助けに 東松島でセミナー スポーツデータ分析、応用学ぶ(2024年3月29日)
- ・女性用シェルター需要増、相談相次ぐ 背景に物価高 男性の居住支援も 石巻「やっぺす」
- ・交差点に信号機設置、要望 石巻・蛇田で「動く市長室」 初の夜間開催
- ・桃生「小中一貫校に」 まちづくり委、石巻市教委に要望
- ・「鳥たちの安住場所に」 東松島・鳴瀬桜華小で巣箱作り 愛鳥モデル推進校