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はだしで完走「寒風マラソン」 空手愛好者ら75人、精進誓う 石巻・桃生

励まし合ってはだしで走りきった参加者

 NPO法人日本教育空手協会の新春恒例行事「寒風マラソン」が1月25日、石巻市桃生町永井の協会道場とその周辺道路であった。3歳児から一般までの参加者75人がはだしで走り、新年のさらなる精進を誓った。

 道場から桃生小永井分校跡地近くの往復1.2キロを「1、2、3、4…」と掛け声を上げて走った。痛さに途中で泣き出す幼児もいたが、「頑張ろう」と励まし合って最後まで走りきった。

 完走後は温かいお湯で足を清めた。新年の祈願祭や餅つきをしたほか、協会スリランカ支部とオンラインでつながり親善稽古に励んだ。

 向陽小4年の阿部陽心(ひなこ)さん(10)は「最初はきつかったけど、みんなと一緒に走ると暖かくて走りやすかった」、釜小1年の桜井蓮人さん(7)は「痛いけど頑張って走った。今年は組手で勝ちたい」と話した。

 寒風マラソンは1974年の道場の始まりと同時期に開始し、約50年の歴史を誇る。小野寺脩理事長は「空手の強さだけを求めると暴力的になってしまう。つらさや苦しさを乗り越える経験をして、悪さをしない人になってほしい」と語った。

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