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居場所づくりへ官民タッグ 石巻・サポートセンター×フリースクール 児童生徒が交流

子どもたちが自ら企画し、生徒が進行を務めたレクリエーション

 子どもが安心して過ごせる居場所を官民で広げようと、石巻市は1月28日、市学びサポートセンター「コイル」(向陽町3丁目)と、フリースクール「ぽはっく」(鹿妻2丁目)の交流会を市向陽地区コミュニティセンターで初めて開いた。両施設を利用する子どもたちは、自分たちが企画したレクリエーションを楽しんで親睦を深めた。

 両施設から計19人が参加した。パン食い競走形式の「お菓子とりゲーム」や、動物のイラストを磁石付きのさおで釣る「借り物つり」などを満喫した。司会も子ども自身が担い、一人一人の楽しめるペースに配慮して種目を進行した。

 実行委員長の山下中2年、志摩まどかさん(14)は「みんなで楽しむという目標を達成できた。普段はこうして遊ぶことはないので、小さい子をまとめるのが大変だった」と話した。

 市教委などによると、市内の不登校児童生徒は2023年度時点で508人。両施設で利用者は増加傾向にあり、いずれも定員を上回る利用希望があるという。交流会は、施設間の連携を図ることで学校以外の居場所を子どもに周知し、受け皿としての機能を高める狙いがある。

 ぽはっくを運営する認定NPO法人こども∞感ぱにー=石巻市=の田中雅子代表理事は「施設外の人と関わる機会は互いの子どもにとって成長の機会になる。今後は市内で活動する他の民間団体も巻き込み、子どもの居場所をさらに広げていきたい」と語った。

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