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学校の安全推進 SPS認証、大街道小と桃生中 「新たな伝統、文化に」

 学校の安全を「生活」「災害」「交通」の3分野で推進しようと、大阪教育大などが展開する「セーフティプロモーションスクール(SPS)」に本年度、新たに石巻市大街道小(児童225人)と桃生中(生徒150人)が選ばれた。両校で1月31日に認証式があった。

児童が安全への取り組みを発表したSPS認証式

 大街道小の認証式は体育館であり、関係者や来賓、5、6年の生徒の計約90人が出席した。他の学年はオンラインで各教室から参加した。大阪教育大教授で日本SPS協議会の藤田大輔理事長と太田文子校長が協定書に調印した。

 藤田理事長は代表児童らに認証証明の盾と旗を手渡し「安全を大切にする皆さんの思いと行動が、学校の新たな伝統と文化の一つとなることを期待している」と話した。

 放送や美化、保健委員といった各委員会の児童は、学校安全の取り組みを発表した。5年の松本弓直(ゆみなお)さん(11)が代表して「全校児童が笑顔で学校生活を送れるよう、僕たちが責任を持って安全の手本となります」と宣言した。

 SPSは学校が独自に安全推進を目的とした中期目標や計画を明確にし、達成に向けた組織整備などを実践することを認証する取り組み。2001年に児童8人が犠牲になった大阪教育大付属池田小殺傷事件を教訓として14年に始まった。

 東北での認証は制度開始以来、石巻市のみ。認証校は教職員、児童生徒、保護者、地域の人が協力して学校安全推進の取り組みを展開する。

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