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地域の海や食文化に関心を 東松島で「日本さばける塾」 小中学生、魚料理に挑戦

大きなサケに恐る恐る触れる子ども

 魚の調理を通じて子どもたちの海洋問題への関心を高める「日本さばける塾」が2日、東松島市の道の駅「東松島」などであった。市内の小中学生13人と保護者が参加。カキむきやうろこの付いた魚をおろす体験をし、魚を身近に感じた。

 座学では海洋変化について一般社団法人ODYSSEYが講話。同法人に所属するカキ漁師の後藤晃一さんは海水温上昇でカキが死滅したケースを紹介し「数年後ではなく、来年のカキ養殖ができるかどうか」と漁業が置かれた危機的状況を説明した。

 実習ではプロの料理人から魚のさばき方を習い、アジとサケをさばいた。同市大塚のカキ処理場ではカキむきを体験。固い殻にナイフを差し込み、ふっくらした身を取り出した。さばいた食材はつみれ汁やフライにして味わった。

 母と参加した矢本西小4年の嶋谷玲那さん(10)は「カキをいっぱいむくのは難しかったけど、地域の食材の魅力についてよく知ることができてよかった。海産物が捕れなくならないように地球温暖化を防ぎたい」と話した。

 市などが主催し、日本財団の「海と日本プロジェクト」が共催した。

日本さばける塾 in 道の駅「東松島」 - 東松島市

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