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富県宮城、グランプリに石巻・エヌエス機器 高い研磨技術で貢献

褒状を手にする阿部社長(前列左から3人目)ら受賞企業の関係者。後列左から3人目が丸本組の佐藤昌良社長

 県内の産業発展や地域経済の活性化に貢献した企業、個人に贈る2024年度の「富県宮城グランプリ」(県主催)の表彰式が、県庁であった。航空機やロケットなどのエンジン部品の研磨加工を手がけるエヌエス機器(石巻市)がグランプリに選ばれた。

 航空機のジェットエンジンに使われる羽根状の部品を1000分の1ミリ以下の薄さで研磨する技術に県内で初めて成功。H2A、H3ロケットのエンジン部品の研磨にも関わり「航空・宇宙分野に貢献」と認められた。地域の雇用創出や女性活躍の活動も評価された。

 阿部秀敏社長(65)は1月29日の表彰式で「県の勉強会に参加し、航空機部品の研磨技術の向上を図り、メーカーに採用された。技術の研さんを積み、従業員の満足度向上に努めたい」と話した。

 褒状を手渡した村井嘉浩知事は「会社を発展させ、従業員や地域社会を幸せにしてほしい」と激励した。

 富県宮城グランプリは08年度に創設。東日本大震災で休止し、15年度に再開した。24年度は市町村などから13件の推薦があった。

 他の受賞企業・団体は次の通り。
▽ものづくり産業振興部門賞 
 コスモスウェブ(仙台市)
▽「みやぎの食」振興部門賞 
 ケーエスフーズ(南三陸町)
▽デジタル・トランスフォーメーション(DX)部門賞 
 みやちゅう(仙台市)
▽特別賞 
 丸本組(石巻市) 
 一般財団法人蔵王酪農センター(蔵王町)

第13回「富県宮城グランプリ」受賞者紹介 - 宮城県

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