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三陸舞台、映画「サンセット・サンライズ」が好評 イオンシネマ石巻

舞台あいさつで映画をPRした(左から)脚本の宮藤官九郎さん、主演の菅田さん、監督の岸善幸さん=1月18日、イオンシネマ石巻

 三陸の港町を舞台にした映画「サンセット・サンライズ」がイオンシネマ石巻(石巻市茜平4丁目)で人気を呼んでいる。地元の観客だけでなく、ロケ地となった気仙沼方面から見に来る人たちも目立つ。公開から4週目に入ったが、今も客足が落ちず館内は熱気に包まれている。

 入江悠平総支配人(41)は「全国のイオンシネマ系列の中でも石巻の成績が良い。入場者数(3日現在)が他のイオンシネマでは3000人台だが、石巻が5000人を突破したのは確実」と強調する。

 現在、実写で好調の「はたらく細胞」でも、石巻は5000人の大台には公開から約7週間を要した。これに対してサンセット・サンライズはわずか2週間余で達成する早さだ。

 「客層は比較的年代が高いが、平日も落ち込みが少ない」という。初日から4週連続、360余と客席数が最大の7番スクリーンで上映。1日当たりの上映回数もいまだに4回を維持する。「笑い声が起きている」と観客が楽しんでいることを実感している。

 公開2日目(1月18日)に主演の菅田将暉さんらが舞台あいさつに訪れたPR効果が大きかったのに加え、女川町出身の中村雅俊さん、石巻市出身の半海一晃さんが出演していることもヒットの要因につながっている。

 入江総支配人は「ご当地映画は強い。3月の春休み近くまで続映できる」と予想する。

 サンセット・サンライズは、新型コロナウイルス禍で会社がテレワークを推奨したのを機に、東京から三陸の港町に移住した釣り好きの青年が「よそ者」扱いされながらも、空き家問題や東日本大震災の悲劇と向き合い、地域に溶け込んでいく模様をユーモラスに描いたハートフルコメディー映画。

映画「サンセット・サンライズ」

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