2年連続全国へ 日本製紙石巻硬式野球部、鹿島御児神社で必勝祈願

日本製紙石巻硬式野球部が今季の公式戦に向けて始動した。4日、石巻市日和が丘2丁目の鹿島御児神社で必勝祈願を行った。伊藤大造監督や選手ら36人がユニホーム姿で気合を入れ、チーム初となる2年連続の全国大会出場に向けて決意を新たにした。

日本製紙石巻は昨年、社会人野球の頂点を決める二大大会「都市対抗野球大会」と「日本選手権大会」に2017年以来2度目のダブル出場を果たした。全国大会の壁は厚く、都市対抗は2回戦で敗退し、選手権も初の1回戦突破はかなわなかった。
就任2年目の伊藤監督は「過去に例のない2年連続での全国出場を果たし、両大会でベスト8を目指す。初の公式戦となるJABA日立市長杯では優勝します」と目標を語った。新体制については「若手が増え、生き生きしている。ベテラン選手とともにいい雰囲気をつくっていきたい」と話した。
チームの今シーズンのスローガンは「敵は我に在り ~ The Enemy is Within~ 」。若手が先導するチームに生まれ変わり、主将は同期で4年目の秋田稜吾投手、佐藤晃一捕手、宮川将平外野手の3選手が務める。
秋田投手は「(東北の)どのチームも日本製紙に挑んでくるが、自分に打ち勝ち勝利につなげていく。個々のレベルも上げ、昨年より成長していく」と話した。主将の3人体制について佐藤捕手は「チーム全体を見渡すとともに、それぞれのポジションでも指揮を執る。3人で連携し、結果を出す」と語った。
宮川外野手は「若手がプレーに集中できる環境をつくる。力のある新人の活躍に期待している」と話し、「今年も二大ドームに出場し、市民の皆さんには石巻に野球部があることを誇りに思ってもらいたい。応援を力に変えて頑張ります」と意気込んだ。
今季は新戦力として、大卒の7選手が加わった。仙台大の小野寺唯人投手、小田倉啓介内野手、東北福祉大の伊藤佑悟投手、松本優大外野手、立教大の田中祥都内野手、中央大の今村拓哉投手、明星大の柳沼勇輝投手と即戦力が並び、チームの競争激化が期待される。
チームは2月から本格的な練習を開始。3月3~14日には千葉県木更津市でキャンプを行う。16~20日は関東でのオープン戦に臨む。初戦は4月17~21日、茨城県である第47回JABA日立市長杯選抜野球大会。
▽第47回JABA日立市長杯選抜野球大会(4月17~21日・茨城県)
▽第55回JABA東北大会(5月9~13日・仙台市民球場、石巻市民球場)
▽第96回都市対抗野球大会宮城県予選(5月24日、31日~6月2日・仙台市民球場、利府町中央公園野球場)
▽第96回都市対抗野球大会2次予選東北大会(6月19~22日、27~29日・仙台市民球場、石巻市民球場)
▽第66回JABA北海道大会(8月6~10日・北海道)
▽第96回都市対抗野球大会(8月28日~9月8日・東京ドーム)
▽第50回社会人野球日本選手権大会東北最終予選(10月3~5日、仙台市民球場)
▽第50回社会人野球日本選手権大会(10月28~30日、11月4~12日・京セラドーム大阪)
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