仙台最大規模の団地コミュニティー支えた「つるがや元気会」 15年の活動に幕、3月下旬に最終講座
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仙台市宮城野区の鶴ケ谷地区でコミュニティーづくりをけん引してきたまちづくり団体「つるがや元気会」が、3月末での解散を決めた。イベントの準備や運営を担ってきた役員の高齢化と後継者の不在が理由。市内最大規模の住宅団地で15年にわたり多彩な活動を展開してきた名物団体の消滅を惜しむ声が、住民から相次いでいる。
(せんだい情報部・門田一徳)
つるがや元気会は、昭和40(1965)年代に宅地開発された鶴ケ谷地区で、居住者の高齢化と若者世代の流出が同時に進む状況を憂慮した有志が2009年に設立した。
健康づくりや教養に関する講座、体操、歌謡、折り紙などの教室を年計約100回開催。ピーク時の参加者は延べ約7000人に達した。
発足から10年間、住民や子どもたちのステージ発表がある「つるがや元気まつり」を地元商店街と共催。地元の散策マップを作ったほか、信号機の設置といった行政への要望にも取り組んできた。
運営は長年、7人ほどの地元有志がボランティアで携わってきた。近年になって体調を崩したり、亡くなったりして、さらに少ない人手で切り盛りする状況が続いていた。
設立時から会長を務める菅原敏之さん(79)は昨年秋に腰を痛めて以降、担当してきたチラシ作成や会場準備などが難しくなった。解散は昨年12月に役員が集まり決定。今年1月、文書などで住民らに伝えた。
菅原さんは「70代まで働く人が増えたこともあり、後継者が見つからなかった。15年も続けてこられたのは多くの人の協力のおかげ」と感謝する。
元気会の解散を残念がる住民は少なくない。鶴ケ谷市民センターで今月6日にあった折り紙教室に参加した鶴ケ谷1丁目の石川睦美さん(80)は「地域のたくさんの人とつながりができた」と回顧。全行事に出席しているという鶴ケ谷2丁目の平川征子さん(85)は「4月から寂しくなる」と肩を落とす。
最終講座として、26日に県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」の平川新館長、3月27日には仙台オープン病院の土屋誉院長がそれぞれ講演する。両日とも午後2時からで、会場は鶴ケ谷市民センター。参加無料、予約不要。
連絡先は菅原会長022(251)2932。
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