石巻・みそ、東松島・ノリ活用 ドレッシング、宮城学院女子大と開発 あす販売

地場産品を生かした商品開発で地域を活性化しようと、宮城学院女子大(仙台市)と地元企業が連携し、石巻地方のみそやノリを活用したドレッシングの開発に取り組んでいる。試食会を16日、石巻市中央2丁目のいしのまき元気いちばで開き、当日限定で商品を販売する。
商品開発は、東日本大震災の被災企業と連携する同大の石原ゼミナールが進める。「石巻地域クラフトドレッシングプロジェクト」と題し、2~3年の学生8人が昨年4月に着手。市販ドレッシングの分析や味の調合などを重ね、今月に完成させた。
商品は2種類。「仙台みそドレッシング」は、山形屋商店(石巻市門脇町1丁目)の仙台みそを使った。みその深いコクを生かし、みりん、砂糖の甘みと調和させた。「東松島産のりドレッシング」は、さくらい海苔(のり)店(東松島市大曲)のノリを活用。中華風の香りとノリの風味が豊かな一品に仕上げた。
商品を地場産品の魅力発信につなげるほか、国の理想水準を下回る県内の野菜摂取量の増加を後押しする狙いもある。ゼミ長を務める3年津田奈美帆さん(21)は「地域ならではの味わいを大切にした。商品で地域を盛り上げることができたらうれしい」と話した。
製造は山形屋商店が担う。試食会ではワカメやキャベツの千切りにかけて味わう。価格は各1本540円。試食会以後の販売は未定。時間は午前10時~午後3時。連絡先は山形屋090(8786)2031。
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