女川小児童、伝統文化学ぶ 競技かるた体験 「もっと深く知りたい」

女川町女川小(児童209人)で6日、4年生39人が百人一首の札を取り合う「競技かるた」を体験する特別授業があった。かるたの選手が講師として来校。児童は実技を鑑賞したり試合をしたりして、伝統文化への興味、関心を高めた。
全日本かるた協会の徳永理枝さん(7段)、高梨一実さん(5段)、町教委教育指導員の坂本忠厚さん(6段)が講師を務め、大会で着る和装姿で指導に当たった。
坂本さんが競技かるたのルールを解説。徳永さんが札を読み上げ、高梨さんが札を取る際の「突き手」「払い手」といった技を披露した。講師同士の試合では、動きの速さに児童たちが「すごい」「速くて見えない」と驚きの声を上げた。
児童も札の取り方を習い、模擬試合に挑戦。読み上げられる歌を集中して聞き、覚えた札を探して手を伸ばしていた。八巻英久さん(10)は「講師の技がかっこよかった。百人一首への興味もさらに強くなったので、本を読んでもっと深く知りたい」と話した。
高梨さんは「雪や川など身近なものを題材にした歌も多い。一つでも好きな歌を見つけられればたくさん覚えられる」とアドバイスした。
関連リンク
- ・CO2削減へ 日本製紙石巻工場、ボイラーを高効率設備に 2029年稼働
- ・学校防災、担い手不足が課題 石巻市教委推進会議 保護者、住民との連携模索
- ・公立高入試・石巻地区出願状況 最高倍率、石巻工機械1.18倍
- ・石巻・みそ、東松島・ノリ活用 ドレッシング、宮城学院女子大と開発 あす販売
- ・震災後の歩みなど作品21点 鉄道写真家・武川さん作品、女川に常設展示