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震災後の歩みなど作品21点 鉄道写真家・武川さん作品、女川に常設展示

震災前後の女川駅の写真などを展示する武川さん(左)

 石巻市の鉄道写真家武川健太さん(31)が、女川町営温泉「女川温泉ゆぽっぽ」と、併設するJR女川駅に、常設の展示スペースを開設した。町内の風景や東日本大震災後の復興の歩みを記録した作品などを展示。風化を防ぎ、住民と観光客の交流を促そうと企画した。

 展示スペースは「ONAGAWA entrance gallery(エントランスギャラリー)」と名付け、1日に設置した。ゆぽっぽの1階ギャラリーと女川駅の交流スペースに計21枚を展示する。

 作品は、2022年に12年ぶりに復活した「おながわみなと祭り」の際の女川駅の様子や、09年に同駅で運行されたSLを写したものなど。鉄道写真以外にも黒森山から望む町内や、復興途上で更地が広がっていた町中心部の景色なども飾る。

 武川さんは「女川の良さを知ってもらうのはもちろん、街の変化も感じてほしい。町の子どもたちの作品も展示したい」と話す。

 作品は不定期で入れ替える。時間はゆぽっぽが午前9時~午後9時(毎月第3水曜定休)、駅は午前5時半~午後9時(第3水曜のみ午後5時)。観覧無料。

 武川さんは16日、故石ノ森章太郎さんの人気漫画キャラクターを車体に描き、3月で運行終了するJR仙石線の初代「マンガッタンライナー」の撮影会をJR石巻駅で開く。正午と午後3時45分からの2回。当日参加もできるが予約者を優先する。参加無料。鉄道利用者以外は入場券が必要。連絡先は武川さん050(8884)9955。

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