「いずい」ってなあに? 児童、女川弁かるた楽しむ

女川町女川小(児童209人)で12日、町の方言を題材にした「女川弁かるた」の大会があり、児童らが楽しみながら方言の魅力に触れた。
町教委が展開する「おながわ放課後楽校」の特別講座として開き、1~4年生計15人が参加。町の放課後施設「女川向学館」のスタッフ庄子宙(そら)さん(24)と、町教委教育指導員の坂本忠厚さん(64)が指導に当たった。
2人は「いずい(しっくりこない)」や「おどげでねぇ(容易でない)」といった方言を三択クイズにして出題。方言を使う際の例文も紹介した。
かるたは、児童が2グループに分かれて実施。お題が「ねえちゃんに、いっつも、ごしゃがいんです」(姉にいつも怒られます)、「健康に気をつけでっけど、しじゃかぶ痛でぇ」(健康には気をつけているけど膝が痛みます)などと読み上げられると、児童たちは方言の意味を考えながら一致する絵札を探した。
4年の木村仁鍛(じんた)さん(10)は「方言を耳にすることがないので不思議な感覚だった。ゲームをしながらだと楽しく覚えられそう」と話した。
女川弁かるたは、遊びを通じて郷土への愛着を深めてもらおうと、地元出身の町職員が2015年に制作。町史などを基にまとめた「文化財かるた」もあり、福祉施設などで利用されている。
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