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健康事業の成果、着々 石巻市とライオン、連携協定報告会

連携事業の成果や課題を振り返った報告会

 市民の健康増進と健康寿命の延伸などで協力する石巻市と大手生活用品メーカー「ライオン」の活動報告会が市役所であった。両者は昨年締結した第2期包括連携協定に基づき、これまでの活動状況や今後の方向性を確認した。

 報告会には、ライオン側から小林健二郎取締役上席執行役員と各担当者、市側からは斎藤正美市長と担当職員らの計約20人が出席した。小林氏は「市民の皆さまに少しでもより良い生活環境や衛生環境を届けたい。いろんな方と一緒に一つ一つ乗り越え、石巻の事例を全国に伝えていく」とあいさつした。

 ライオンのサステナビリティ推進部の岩本茂樹さんは、昨年行ったオーラルヘルスケアの情報発信や約18万本の歯ブラシを寄贈した活動などを報告した。

 石巻専修大との共同活動では、小学生を対象にした手洗い啓発授業や家事ギャップ解消セミナーなどを実施し、多くの学生が参加した。石巻南浜津波復興祈念公園「復興祈念公園杜づくり」への植樹活動では、2023年に目標の本数を達成し、間伐作業に移行したことを報告した。

 市役所の各担当課は、連携事業の効果や課題を発表した。スポーツ振興課の担当者は、社会人ラグビーチーム「ライオンファングス」と昨年8月に行ったラグビー教室に触れ、「技術向上やラグビー人口の増加につながっているが、一般の参加者が少ない。今後は、石巻ラグビー協会が開催する『石巻ラグビーフェスティバル』へのチームの参加も検討したい」と話した。

 報告会は6日に開かれた。両者は19年1月に3年間の協定を締結。新型コロナウイルス禍による活動の停滞などを踏まえて2度延長し、計5年とした。昨年1月、期間満了を前に新たに第2期協定を結んだ。期間は27年1月までの3年間。

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