いしのまき大賞、商議所会員大会で表彰 KLS、エヌエス機器、「海斗」

石巻商工会議所は3日、石巻市千石町の石巻グランドホテルで会員大会を開いた。産業や文化、スポーツなどの分野で活躍し、石巻市の活性化やイメージアップに貢献した個人や団体に贈る「第18回いしのまき大賞」の表彰があり、会員ら240人が受賞者の功績をたたえた。
本年度の大賞には、同市小船越の特殊光源開発製造「河北ライティングソリューションズ(KLS)」、同市和渕の精密研磨加工「エヌエス機器」、同市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」が選ばれた。
青木八州会頭がKLSの今野康正社長、エヌエス機器の阿部秀敏社長、海斗に賞状や記念品を贈った。
今野社長は「大手企業から独立して20年。研さんを重ね、海斗と共に平和と経済発展に貢献したい」、阿部社長も「ますます技術の研さんに努めていく」と語った。言葉を発せられない海斗の感想は、石ノ森萬画館のアテンダントが代わりに述べた。
KLSは高い技術力と徹底した品質管理の下、医療、産業分野のハロゲンランプや放電ランプ製品を供給する。石巻地方での雇用創出や女性活躍など地域社会への貢献が評価され、中小企業研究センター(東京)が表彰する「グッドカンパニー大賞」で2023年度の優秀企業賞を受賞した。
エヌエス機器は金属精密機器をナノレベルまで研磨加工する技術力と実績を持つ。製品は医療機器、旅客機や戦闘機などに使われる。宇宙産業に参入し、国産新型ロケット「H3」のエンジン関係の部品13種の加工も手がけた。H3は24年に打ち上げに成功し、石巻の知名度アップに貢献した。
海斗は同市ゆかりの漫画家石ノ森章太郎氏の「鉄魔神シャドル」を原案に誕生。24年にデビュー20周年を迎えた。地元のヒーローとして長年、子どもたちに夢と勇気を与えてきた。県内外のイベントで石巻のイメージアップに貢献している。
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