ジェット音、ウクライナ政府高官に緊張走る　東松島の視察中、「ブルー」飛行訓練

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　耳をつんざくジェット音が会話を遮り、東松島市を視察中のウクライナ政府高官らに緊張が走った。音の主は市内の航空自衛隊松島基地の曲技飛行チーム「ブルーインパルス」。

　ロシアによる侵攻が続くウクライナ。地方・国土発展省の高官らは２月２８日、東松島市などで復興のノウハウなどを学んだ。市役所での交流のさなか、ブルーの訓練飛行音がとどろき、視察団一行は上空を気にし、色めき立った。

　歓待の場面に鳴り響くごう音に、思わず渥美巌市長は「平和のための訓練です」。高官は「国が戦火にあり、この音を聞いて平和的な気持ちではいられない」と返した。

　東松島とウクライナの空はジェット機が飛び交うのが日常になっているが、意味合いは大きく違っていると思い知らされた。（西）