100年先も 鎮魂の竹灯籠、希望ともす 石巻専修大生ら200基

東日本大震災の犠牲者を哀悼し、復興する石巻の今を伝える追悼イベント「竹こもれびナイト」が8日、市かわまち交流センターなどで開かれた。大小さまざまな竹製の灯籠約200基で辺りをともし、希望の光を石巻に掲げた。
石巻専修大生らが企画し、今回で7回目。里山保全のために伐採した竹で灯籠を作り、センター内や交流広場を飾った。今年のテーマ「希望のともしび、百年先も」には、市民が抱き続ける復興への希望を、震災の教訓とともに後世に残す意志を込めた。
午後5時過ぎから徐々に点灯が始まると、来場者は明かりがともった灯籠を眺め、震災の被害やこれからの街に思いをはせた。
会場では射的で防災を学ぶゲームや、竹に穴を打って灯籠をつくるワークショップなどもあり、多くの家族連れなどが楽しんだ。
統括する人間学部3年の大沼夏妃さん(21)は「震災の悲しい記憶は癒やしながら、復興のともしびを絶やさずにいたい」と話した。
関連リンク
- ・東日本大震災13年 想い、竹灯籠に込めて 石巻専修大生「伝え続けたい」(2024年3月10日)
- ・かつて あのまちは (2)東松島・野蒜 海岸と築港、観光創出 松川清子さん
- ・考えよう地域交通 > 第2部・復興まちづくりと交通 (2)新しい駅 市街地の変化に対応
- ・企業版ふるさと納税 仙台・深松組、石巻市に500万円 創業100周年事業の一環
- ・みちのくの砂金、探して 石巻市博物館で体験会 きょうも