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企業版ふるさと納税 仙台・深松組、石巻市に500万円 創業100周年事業の一環

斎藤市長(左)から感謝状を受け取る深松社長

 仙台市の建設業「深松組」は5日、企業版ふるさと納税で石巻市に500万円を寄付した。寄付金は同社の「子どもたちのために使ってほしい」という意向に沿い、市内の小学生が利用する電子図書の更新費用に充てられる。

 寄付は同社の創業100周年記念事業の一環。深松努社長(60)が市役所で斎藤正美市長に目録を手渡し、「日本中、世界中の支援のおかげで復興でき、石巻では民間の事業に携わった。恩返しのため寄付を決めた。子どもたちのために活用してほしい」と話した。

 市は、市内の全児童に配布したタブレット端末で閲覧できる電子図書を、本年度に本格導入した。現在は児童書や図鑑など約4500冊を読むことができる。斎藤市長は深松社長に感謝状を贈り「多額の寄付を頂きありがたい。子どもたちの未来のために使いたい」と語った。

 同社は東日本大震災後、市内で被災した民間企業の社屋や工場の再建を手がけた。同市あゆみ野5丁目に移転、再建した県石巻合同庁舎の建築にも携わった。100周年記念事業では同市を含め、県や仙台市、創業地の富山県朝日町などに計5500万円を贈る。

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