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災害の備え、楽しく習得 石巻で防災フェア クイズや伝言ダイヤル体験

展示される防災グッズを見ながらクイズラリーを楽しむ参加者

 石巻市は9日、市防災フェア2025を同市茜平4丁目のイオンモール石巻で開いた。5~11日の防災週間に合わせ、防災、減災への関心を高めることが狙い。参加した市民は防災知識を学ぶクイズや消火作業、災害用伝言ダイヤル(171)などの体験を通して、楽しみながら災害に備える知識を身に付けた。

 「防災クイズラリー」は午前と午後の2回実施。モール内専門店街の3カ所に掲示された問題を解いて巡った。「水の深さが10メートルだった時の津波の速さはどれくらいか」や「断水時、汚物を流すのに必要な水は500ミリリットルのペットボトル何本分になるか」といった問題が3択で出題され、参加者は問題と一緒に展示されている資料を見ながら答えを探した。

 参加した同市築山1丁目の佐藤勲さん(83)は「防災リュックの中身を入れ替える機会が減っていた。震災の経験から携帯トイレは忘れないようにしたい。買い物の際に見かけたら買っておきたい」と話した。

 会場では市と包括連携協定を結んでいる大手生活用品メーカー「ライオン」もブースを設置。避難所で歯磨きをできない状態が続くと口内に繁殖した細菌で肺炎を引き起こす場合もあることから、被災時の口腔(こうくう)ケアの重要性を呼びかけた。

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