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大数珠回し、冥福祈る 安置216人に合掌 東松島・清泰寺

大数珠を回して震災犠牲者の冥福を祈る参列者=11日午前11時ごろ、清泰寺

 石巻地方各地の寺院では11日、震災の犠牲者を供養する法要が営まれた。

 犠牲者216人(関連死を含む)を安置する東松島市大塩の清泰寺では、檀家(だんか)約250人が参列。読経や法話を行い、犠牲者一人一人の名前が読み上げられると、参列者は亡き家族らを思い、手を合わせた。

 参列者が輪になって長さ12メートルの大数珠を回す「百万遍大数珠まわし」も行い、読経に合わせて代わる代わる数珠を手繰った。

 小池康裕住職(83)が手彫りした高さ約50センチの観音像15体も檀家に手渡された。小池住職は約50年前に趣味で木彫を始め、2003年7月の宮城県連続地震を機に災害に遭った人に贈り続けている。毎年制作し、今回で計1209体に上った。

 法話で小池住職は「亡き方の思い出を大切に、前に進みましょう」と呼びかけた。

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