太鼓の音、空へ 青いこいのぼり232匹、子どもたち追悼 東松島・玉造神社前

東松島市大曲の玉造神社前では11日、震災で犠牲になった子どもたちを追悼するため、全国から寄せられた青いこいのぼり232匹が空に掲げられた。
来場者は震災発生時刻に合わせて黙とうをささげた。復興を祈願する和太鼓演奏もあり、美里町や仙台市の合同チームが楽曲「陸奥」を披露。迫力のある音色を大空に響かせた。
青いこいのぼりは、家族4人を津波で亡くした東松島市職員の伊藤健人さん(31)が末弟の律ちゃん=当時(5)=の冥福を祈るため、自宅前に揚げたことがきっかけで始まった。今年は伊藤さんや市民らでつくる実行委員会が主催した。
伊藤さんは「無事にこいのぼりを掲げられて安心している。一日一日をしっかりと踏みしめていくことが未来につながると思う。ここからまたみんなで歩んでいきたい」と語った。
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