閉じる

大切な人へ 風船550個放つ 石巻・南浜祈念公園で「3.11のつどい」

犠牲者への思いを乗せて風船を空に飛ばす参加者たち=11日午後3時5分ごろ、石巻南浜津波復興祈念公園

 東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻地方では11日、犠牲者を悼み、復興を願う行事が各地であった。

 石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園内の「がんばろう!石巻」看板前では「3.11のつどい」があった。集まった多くの市民が震災で失った大切な人を思い、風船を天高く飛ばした。

 市内の小学生2人がメッセージを発表。石巻小2年の松本興さん(8)は「今はきれいな公園だけど、昔はここに家や店があった。動画で津波を初めて見て、悲しく、想像よりずっと怖かった」と語り、釜小2年の阿部唯仁さん(8)は「命が助かるようにいろんなことを勉強したい」と思いを述べた。

 地震発生時刻にはサイレンに合わせて黙とう。蔵王町のシンガー・ソングライター幹mikiさんが追悼歌をささげ、参加者は犠牲者を思いながら白、青、緑色やハトの形をした風船計550個を空に放った。夕方には約4000個の灯籠やキャンドルに明かりをともした。

関連リンク

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ