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黄色いハンカチ1200枚、風に揺れる 町民ら思いつづり掲揚 JR女川駅前

町民や来町者が復興への思いをハンカチに書いて掲揚した=11日午前11時5分ごろ、JR女川駅前

 女川町のJR女川駅前で11日、復興の願いや古里への思いをつづった黄色いハンカチ約1200枚が掲げられた。

 町民有志らでつくる「女川裏方一座」が企画し、2018年に始めた。毎年3月11日に女川町を訪れた人や地域住民の協力を得ながら枚数を増やしてきた。

 掲げられたハンカチには「頑張ろう女川」「今を生きる」といったメッセージが書かれている。当日参加者用のブースも設置し、電車などで訪れた来町者も参加した。

 卒業旅行で訪れた名古屋市の専門学校生、村尾陸さん(21)は大きく「絆」と書いた。「自分は震度5以上の揺れを経験したことがない。当時町にいた人は相当怖い思いをしたはず。自分ができる支援をしたいと強く感じた」と話した。

 裏方一座の加納純一郎座長は「震災の風化を防ぐため、将来的には駅前に限らず町全体にハンカチをなびかせたい」と語った。

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