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社会人野球 日本製紙石巻、期待の新戦力 7選手を紹介(下)

小野寺唯人投手
小田倉啓介内野手

 石巻市の社会人野球チーム「日本製紙石巻硬式野球部」に今季加わった選手を紹介する。

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小野寺唯人投手(22) 勝負強さ、チーム刺激

 救援投手として試合終盤のピンチを何度も経験、淡々と打者を封じてきた。元々上手だったが、大学3年になってから横手に変更した。持ち前の向上心で短期間で成長し、社会人野球の世界に飛び込んだ。

 宮城・東北高で腕を磨くも、最速は140キロ止まり。それ以上の速球派がそろう仙台大では埋もれていた。そんな中、出場機会を得るための思い切った決断が功を奏し、球速が3キロアップ、得意のスライダーも生きて、ブルペンに欠かせない選手になった。

 仙台大の1年先輩で、同じ横手の川和田悠太投手(神奈川・三菱重工East)が手本だ。「直球に強さがあり、コーナーへの投げ分けもすごく、こんな投手になりたい」と意識する。

 趣味は釣りで、学生時代から牡鹿半島や女川町を訪れている。「シーバスを狙うが、イカなどを釣ることも。さばくのも得意になった」。

 今季の目標は球速を145キロまで伸ばすこと。「戦力になるため、コツコツとアピールしていく」と焦らず登板機会をうかがう。

 2002年9月生まれ。秋田県北秋田市出身。173センチ、78キロ。右投げ右打ち。東北高-仙台大出。背番号14。

小田倉啓介内野手(22) 危機幾度も救う横手

 仙台大では主将を務め、広角に長打が打てる打撃技術と勝負強さを武器にチームをけん引。三塁を軸に内野ならどこでも守れるが、昨年は肩のけがで指名打者(DH)が中心だった。今春からは本来の力を発揮し、チームに刺激を与える。

 1年秋の新人戦から出番をつかみ、3年時に全日本大学選手権で1年先輩の辻本倫太郎選手(現中日)らと共にチームの8強入りに貢献。打線の中心として挑んだ昨年の全国大会では好機で打てず、2回戦敗退と悔しさが残った。

 最後のリーグ戦はセンター返しを意識した打撃フォームに変更して手応えをつかんだ。大学入学時から社会人野球への挑戦を考えていたといい「都市対抗と日本選手権に出た日本製紙で、どれだけ通用するのか試したい」と気負いはない。

 毎年3月は東北地区の大学と社会人チームが戦う対抗戦が県内であり、日本製紙は仙台大と戦う。「社会人選手としての大事な一歩になる。後輩たちには好機に強い姿などを見せたい」と闘志を燃やす。

 2003年2月生まれ。茨城県那珂市出身。173センチ、80キロ。右投げ右打ち。茨城・霞ケ浦高-仙台大出。背番号5。

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