パイプオルガンの活用を 遊楽館元受講生、石巻市教委に要望

石巻市北村の市遊楽館にあるパイプオルガンを利活用してもらおうと、かつて開かれていたパイプオルガン講座の元受講生有志が、市役所で宍戸健悦教育長に要望書を提出した。
有志の会の上村文恵会長(69)によると、遊楽館が2004年に開館して以来、パイプオルガンを使った講座やコンサートなどが盛んに行われていた。
14年に市直営から指定管理者制になって以降、年1回の「月明かりコンサート」、月1回のオルガン体験、年1回の子ども向け体験講座に限られ、市民がパイプオルガンに触れる機会が減ったという。
上村さんは「パイプでできている楽器のため(演奏して)空気を通さないとさびてしまう。できれば以前の(活用の)形に戻りたい」と訴えた。
宍戸教育長は4月に指定管理者が替わる点に触れ「(パイプオルガンは)石巻の大きな財産。オルガンという芸術文化を普及させていくため、新しい指定管理団体と話を詰めて(演奏の)回数を増やせるよう協議していく」と話した。
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