難関「菊スカウト章」受章　石巻在住の４人、快挙　市長に報告

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　日本ボーイスカウト県連盟石巻第２団に所属する石巻市在住の団員４人がこのほど、ボーイスカウト最高位の「菊スカウト章」を受章した。１日、石巻市の斎藤正美市長に報告した。

　４人は、角川ドワンゴ学園Ｎ高２年阿部信太朗さん（１６）とその妹の仙台高専１年柚月（ゆづき）さん（１５）＝ともに石巻市蛇田＝、仙台育英高１年内海七那（なな）さん（１５）＝同市渡波＝、同１年阿部聖生（せいき）さん（１５）＝同市小網倉浜＝。

　菊章を取得するには野営などの規定課目を履修し、面接を通過する必要がある。関係者によると、全国のボーイスカウト部門の団員のうち菊章を取得するのは３～５％という。コロナウイルス禍による活動制限もあり、４人は通常４年かかる課目を約３年間で履修することが認められた。

　信太朗さんは「これまでの活動で培った協調性を就職活動で生かしたい」と笑顔。３人も「次の部門でも上の章を目指したい」（柚月さん）「小学校の頃から菊章のバッジに憧れていたのでうれしい」（内海さん）「４人で頑張った達成感がある」（聖生さん）とそれぞれ喜びを語った。

　石巻市内から同年度に４人が菊章を取得するのは初めてという。斎藤市長は「受章して終わりにせず、人のため役に立てる人間になれるよう、これからも頑張って」と期待を込めた。