世紀のダイヤ改正「よんさんとお」に迫る 東北福祉大が書籍出版

1968年のダイヤ改正を振り返る冊子と付録

 東北福祉大鉄道交流ステーションが、1968(昭和43)年10月の旧国鉄による抜本的なダイヤ改正と東北の列車の変遷をまとめた「43・10(よん・さん・とう)で走った東北の車両」を出版した。技術進歩による鉄道の高速化の動きと東北各地を走った車両を、当時の写真を豊富に盛り込み伝えている。

 冊子は、旧国鉄の元社員で車両点検整備、輸送改善計画などに携わった三品勝暉さん(83)=川崎市=が、2019年2月に同大で開いた講演会の内容を書籍化した。

 戦前は主力として活躍した蒸気機関車が、戦後の石炭不足により、ガソリン機関車、ディーゼル機関車へと代わった歴史を解説。大容量送電を目的に国内で初めて仙山線で実施した交流電化試験や、東北線全線電化、複線化などダイヤ改正につながる旧国鉄の第3次長期計画を取り上げている。

 ダイヤ改正は「鉄道の大改革」とされ、実施した年月から鉄道関係者に「よんさんとお」と呼ばれる。上野-仙台間を初めて4時間を切る3時間53分で走行した特急ひばり号や、寝台・座席両用に改造し上野-青森間を昼夜兼用で走った特急「はくつる」「ゆうづる」にも触れている。

 ともに日本初のディーゼル機関車使用列車として登場した特急「はつかり」、急行「みやぎの」も紹介。手書きのダイヤグラムがびっしりと書き込まれた東北線のダイヤと、68年9月に実施した奥羽線の交流電化切り替え工事の日程表を付録にした。

 鉄道交流ステーション運営委員長の星山幸男教授は「ダイヤ改正で人や物の動きが活発になり、東北全体の発展につながった。郷土史の重要な局面を記憶にとどめてほしい」と話す。

 冊子はA4判64ページ、1650円。同ステーションと、仙台市内や首都圏の一部書店で販売している。連絡先は同ステーション022(728)6612。

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