五輪有観客「反対」84%、「賛成」15% 本紙ネットアンケート

 宮城県などの東京五輪の競技会場に観客を入れることの是非について、河北新報社は9日夜から11日午前まで、インターネットで緊急アンケートを実施した。7988件の回答が寄せられ、反対は8割を超えた。

 「反対」が83・9%、「賛成」が15・2%、「分からない」が0・9%。宮城県内の住所を回答した3581件に限ると、反対92・6%、賛成6・5%だった。
 反対理由(選択式・複数回答)は「新型コロナウイルス下で多くの観客が集まることに不安」が77・1%と最も多かった。「首都圏が無観客なら全国一律にすべきだ」60・1%、「日常生活に制約がある中で五輪だけ特別扱いはおかしい」55・2%と続いた。「そもそも五輪を開催すべきでない」は54・0%だった。
 その他、ワクチン接種の遅れへの不安、3月のリバウンド(感染急拡大)は飲食店の政府支援策「Go To イート」の再開や東日本大震災10年に伴う人の動きの活発化などで起きたとの指摘が目立った。村井嘉浩宮城県知事が呼び掛ける「観客の直行直帰」には懐疑的な声も寄せられた。
 自由記述では「県外との不要不急の移動自粛を要請する宮城県のリバウンド防止徹底期間の趣旨に矛盾する」(大崎市・40代男性、会社員)「北海道と福島県は無観客開催を道と県の意向として明示した。宮城県が5者協議などを理由にするのは不作為」(仙台市宮城野区・50代主婦)「何が復興五輪なのか。復興という言葉を簡単に使ってほしくない」(住所無回答・40代女性、会社員)などの意見がつづられた。
 一方、賛成理由(選択式・複数回答)で多かったのは「選手を応援したい」52・2%、「経済効果を期待している」48・2%、「復興支援に感謝の気持ちを伝えられる」44・0%。
 自由記述では「野球、サッカーのプロスポーツは有観客でも大きな問題が起きていない」(太白区・40代男性、会社員)「宮城県は緊急事態宣言が発令されていない」(青葉区・50代男性、会社員)「子どもと見たいし、子どもに見せたい」(太白区・40代男性、会社員)「コロナとの共存を実現してほしい」(塩釜市・50代男性、会社員)などが挙がった。
 「分からない」とした理由は「不安はあるが、観客が入ることで選手は良いプレーができる」(住所無回答・40代女性、自営業)「感染予防対策をして迎え入れようとしている人たちの努力を思うと、どっちがいいのか」(宮城野区・50代女性、無職)などだった。

 おことわり 一般の世論調査とは異なります。重複とみられる回答は賛成・反対ともにありましたが、本紙読者の大まかな傾向として、そのまま記事化しました。

「賛成」のその他の理由

東北楽天やサッカーJ1仙台の試合(他の催し)は有観客で実施している。エンターテインメント業界などが有観客開催への対策ノウハウを蓄積している。(宮城県白石市・30代男性、パート・アルバイト)
明確なルールに沿って決定されている。感染対策も行われる。(仙台市青葉区・40代男性、会社員)
このような機会はない。子どもに見せたい。(宮城県名取市・40代男性、会社員)
無観客にする根拠が無い。(宮城県美里町・50代男性、公務員)
準備は進んでおり、今更無観客などあり得ない。(宮城県利府町・60代男性、会社員)
コロナとの共存を実現してほしい。(宮城県塩釜市・50代男性、会社員)
観客を入れるのはいいが、県内に限定してほしい。(仙台市青葉区・30代男性、会社役員ほか複数)
PCR検査か抗原検査の陰性証明(ワクチン接種)を条件としてほしい。(宮城県大河原町・60代男性、無職)
国民が自粛しながら出来る支援をすべきだ。(宮城県柴田町・60代男性、無職)
五輪が大赤字で終わったとき、将来の国民負担が大きくならないか心配。少しでも観客が入った方がいい。(住所無回答・20代男性、会社員)
チケットを再抽選しておいてすぐに無観客はかわいそう。(住所無回答・40代、会社員)
コロナの感染者数にだけではなく、死者数や重傷者数の減少傾向にも目を向けるべきだ。他の主要国は日本より数字的に状況が悪い中、制限解除に向かっている。(仙台市若林区・60代、男性無職)

「反対」のその他の理由

「宮城などの一部の県は有観客」と報道されているのをみると、宮城に世界中から人が集中しそうで不安。(仙台市若林区・10代女性、学生)
オリンピックをやるなんてありえない。自粛する気はもうない。(宮城県女川町・20代男性、会社員)
検査を徹底すると言うが、税金がかかる。中止なら使わなくて済むお金。その分本当に必要な人に使ってほしい。(住所無回答・40代女性、会社員)
開催県在住者に限定ならば賛成。(仙台市青葉区・70代男性、無職)
首都圏以外を有観客にする具体的な根拠が示されていない。(仙台市太白区・60代男性、無職)
政府が都合よく掲げた復興五輪という看板のせいで、被災地だけが感染拡大のリスクを押し付けられる。(神戸市灘区・30代女性、無職)
人流が増えれば確実に感染が拡大する。県民の命を懸けてまでやることではないはず。(仙台市泉区・20代女性、公務員)
県内在住者に限るなどの制約すらなく有観客はありえない。(石巻市・60代女性、医療者)
県外との不要不急の移動自粛を要請している宮城県のリバウンド防止徹底期間の趣旨に矛盾する。(大崎市・40代男性、会社員)
観客を入れるなら県内在住者、子ども、ワクチン接種者などに限定するべきだ。(多賀城市・60代女性、パート・アルバイト)
福島と同様に無観客にしてほしい。(仙台市太白区・60代男性、会社員)
復興五輪とうたっているからには国民の健康と命を最優先とすべき。民間企業がやっているサッカーや野球の話とは別問題。(住所無回答・30代、性別無回答、会社員)
宮城県はコロナのベッド数が少なすぎる。感染拡大しても対応出来ない。(仙台市青葉区・40代女性、元医療従事者)
世界や首都圏で変異株が増加しているのに仙台はオールスター、オリンピック(有観客含)、七夕などを予定している。なぜ人々の移動を促すようなイベントを行うのか。(仙台市青葉区・40代男性、会社員)
チケットはキャンセルする。首都圏からの人流が怖い。(仙台市泉区・60代男性、パート・アルバイト)
有観客の地域に人が流れてくる。ウイルスは人の移動でしか広がらない。今は感染拡大を防ぐことが最優先課題。(住所無回答・30代男性、会社員)
村井知事は3月の震災10年で人流が増加したので感染者が増加したことを反省したと発言していた。なぜ今回は別なのか。(住所無回答・60代男性、会社員)
県外への不要不急の移動を控えるよう呼び掛けながら、県外、海外からの人流を増やすとは。間違いなく再び宮城で感染爆発が起こる。福島県は無観客開催が決まった。宮城県も『勇気ある撤退』を。(仙台市宮城野区・50代男性、パート・アルバイト)
直行直帰を呼び掛けるだけでは感染対策にはならない。(住所無回答・50代女性、パート・アルバイト)
ワクチン接種ができていない県民が多くいるのに、外国人を含めた大人数の往来を許可するのか理解できない。(富谷市・40代女性、パート・アルバイト)
北海道と福島県は無観客での開催を道と県の意向として明示した。宮城県が5者協議などを理由にして動かないのは県庁の不作為に見える。(仙台市宮城野区・50代、主婦)
チケットが当たった一部の人には外出自粛を求めず、県民にはリバウンド防止対策を求めることに違和感がある。(仙台市太白区・40代、主婦)
首都圏との往来を禁止するなら反対はしない。(仙台市若林区・60代男性、会社員)
感染拡大したら「五輪のせいだ!」と嫌な思い出しか残らない。復興五輪だったはずなのに、被災地の気持ちを全く考えていない。(仙台市青葉区・40代女性、会社員)
県にとってGO TO EAT再開に続く2回目の失策となるリスクがある。(仙台市青葉区・60代男性、無職)
地元の観戦者が主な野球やサッカーの試合とは異なる。(多賀城市・30代女性、会社員)
ワクチンの予約は早い者勝ちのような状態で、未接種の高齢者や基礎疾患を持つ人が多くいる状態をつくってしまっている。守られるのは五輪関係者のみ。県内の子どもの大会は無観客で我慢してきた。何が復興五輪なのか。復興という言葉を簡単に使ってほしくない。(住所無回答・40代女性、会社員)
コロナ禍の今、五輪に人材を割くべきなのかと疑問に思う。自治体が疲弊していないか心配だ。(宮城県利府町・60代女性、会社員)

「分からない」の理由

感染対策の対応によって状況が変わる。オリンピックの感動を感じ、後世に伝える責務もある。(宮城県大和町・60代男性、公務員)
復興の状況を見てもらう機会にはなるが、首都圏が無観客なのに宮城、福島は観客を入れていい理由が見当たらない。(仙台市太白区・40代男性、会社員)
地元の人しか集まらないなら、感染予防対策を取った上で良いと思う。緊急事態宣言やまん防が発出されている地域から来るのはよくない。(仙台市青葉区・50代男性、会社員)
感染リスクの根本的な理由が分からない。(住所無回答・50代女性、パート・アルバイト)
観客のPCR検査の有無、その後の状況把握、陽性になった際はどこまで公表するのか。県民への説明なしに「はい! 観客入れます」は理解できない。(仙台市泉区・40代女性、パート・アルバイト)
アスリートの気持ちと国民の気持ちを考えると分からなくなる。(宮城県大河原町・40代女性、会社員)
再抽選で宮城開催分のサッカーチケットが当選した。不安はあるが、本音を言えば行きたい。(仙台市泉区・50代男性、会社員)
宮城、福島は首都圏と比べると、さほど感染が拡大していない。五輪だけを悪者にするのもおかしい感じもする。ワクチン接種も不十分で、有観客で感染拡大したら大変なことになりそう。有観客でやるのであれば 感染拡大しても、医療体制等責任を持ってやり抜くという覚悟を持って開催してほしい。(埼玉県越谷市・40代女性、専業主婦)
飲食店、ホテル関係の方などのことを考えると何とも言えない。PCR検査で陰性の人のみ宮城に入れるようにするなど、+αの対策が必要なのではないかと思う。(宮城県利府町・30代女性、会社員)

河北新報のメルマガ登録はこちら

秋季高校野球宮城大会 勝ち上がり▶


企画特集

先頭に戻る