「復興支援への感謝示したい」 JR仙台駅で震災語り部活動始まる

震災当時の様子を伝える都市ボランティア

 東京五輪サッカーの宮城スタジアムの有観客試合に合わせ、東日本大震災の経験と教訓を発信する都市ボランティアの語り部活動が21日、JR仙台駅東口で始まった。新型コロナウイルスの感染再拡大などが影響して観戦者とみられる姿はなく、一般の来場者は4回の発表で10人に満たなかった。
 宮スタへのシャトルバス発着所に近いTFUギャラリーミニモリ(仙台市宮城野区)で、7人の都市ボランティアが説明に立った。「避難行動で選択を一つ間違えば命はなかったかもしれない」と振り返ったり、被災者の心境を明かしたりした。
 自宅が海の前にある愛媛県八幡浜市の会社員平野智子さん(52)は「(震災の様子を)テレビで見るのと実際に聞くのとでは全く違う。いずれ南海トラフ巨大地震も発生する。何ができるか、改めて見詰めたい」と話した。
 都市ボランティアの格井直光さん(62)=仙台市太白区=は、震災で両親を失った。「コロナで五輪がどうなるか分からなかったが、復興支援への感謝を発信しようと辞退しなかった。当初のイメージと違っても、自分の思いは伝えたい」と力を込めた。
 一般来場者の少なさについて、県の担当者は「コロナ下でどうPRすべきかを考えたい」と話した。
 語り部活動は、宮スタで試合がある24、27、28、30、31日の午前11時~午後3時半、1時間置きに約30分のプログラムを行う予定。

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