東日本大震災からの復興を理念に掲げた東京五輪が23日、開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大で、ほとんどの試合が無観客になり、海外メディアに行動制限が課された異例の大会。開催理念がかすむ中、被災者は支援に対する感謝や風評被害への失望、スポーツによる励ましなどさまざまな思いを口にした。
「世界中から受けた支援に恩返しできる、これ以上ない機会だった」
宮城県南三陸町の南三陸商工会長、山内正文さん(72)は開幕を喜びつつ「本来ならば多くの人に来てもらい、津波から復活した南三陸を見せたかった」と寂しがった。
復興も地域によって進捗(しんちょく)状況はまばらだ。
陸前高田市の災害公営住宅に暮らす無職紺野和人さん(69)は「防潮堤や住宅などのインフラ整備はだいぶ落ち着いたが、復興はまだ途上。(海外メディアに)現状を世界に発信してほしかった」と話した。
風評被害はいまだに根強い。福島市でモモなどの観光果樹園を営む同市八木田の農業片平新一さん(66)は「東京電力福島第1原発事故から10年がたっても事故前と同じ状況に戻ったとの実感は乏しい。韓国が福島県産食材を嫌がり、独自に給食センターを設けたのが残念」と失望する。
仙台市宮城野区の田子西復興公営住宅の主婦今野幸子さん(67)は、白血病を克服して五輪に臨む競泳女子の池江璃花子選手に自身の闘病生活を重ねた。「復興うんぬんではなく、選手は元気をくれる存在。出場するからにはメダルを目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
コロナ禍の開催で「復興五輪」が「コロナ五輪」となった様相だが、どちらの災禍でも被災者や患者、医療関係者を励ますスポーツの役割に変わりはない。石巻市日和が丘の会社経営伊藤和男さん(74)は「勝ち負けにかかわらず、最後まで諦めず、ひたむきに頑張る姿を被災者の心に届けてほしい」と力を込めた。
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