18歳で待望のメダルを手に入れた。卓球男子団体で銅メダルを獲得した張本智和(木下グループ)は、生まれ育った仙台で子どもの頃から文武両道を実践してきた。小学1年から6年間、宮城野区の学研教室で指導した佐藤ゆかりさん(57)は、少年期の刻苦勉励の日々に思いをはせる。
「普通の子とは違った」。佐藤さんが張本と出会ったのは生後間もなくのこと。張本の父宇(ゆ)さんが教える卓球教室に通っていたことがきっかけだった。
当時、教室に通う主婦が交代であやしていた。2歳の頃だったという。「誰のママとこんな遊びをしたって、詳細に説明できるんですよ」。記憶力の高さが強く印象に残っている。
小学生になった張本は、母凌(りん)さんの希望で佐藤さんの教室に通うようになる。最初のテストは国語、算数とも60点台。張本は手に負えないほど泣きじゃくった。
家庭内の会話は中国語。両親が「これから日本語を学ぶんだから」となだめても泣きやむことはなかった。「『僕はこれから全部100点を取るんだ』と誓っていた。そんな児童は見たことない」と佐藤さんは振り返る。
国内外の大会で数々の最年少記録を更新。小学生の頃から遠征も多かったが、宿題を忘れたことはない。5泊する時は、5日分の宿題を求められた。大会で優勝した日の夜も勉強は欠かさなかった。
テストはほぼ満点。98点でもうめき声を上げて悔しがった。「苦手な単語と故事成語は、間違えた翌日に学校の図書館で調べ上げる。誰よりも詳しくなっていった」
集中力も際立っていた。練習があるので学習時間は半分に絞っていたが、脇目も振らず机に向かっていた。「高い集中力で短時間で結果を出していた。頭の良さは、卓球にも生かされたのだろう」。佐藤さんはうれしそうに話す。負けず嫌いで努力家。幼少期からの性格が、五輪の舞台でも花開いた。
(狭間優作)
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