<防災士記者 新・備えのコンパス(4)>大雨になる前に自主避難
まだしばらく台風が心配な季節が続きます。豪雨災害の恐れがある場合に備え、国は5段階の警戒レベルを導入し、住民がとるべき行動を示しています。
レベル3は「高齢者等避難」、4で「危険な場所から全員避難」、5は「直ちに安全確保」を意味し、市町村が発令します。
あまり知られていませんが、レベル1は「災害への心構えを高める」、2は「避難行動の確認」で、気象庁が発表します。危機が迫るまで時間があるこの段階を、自主避難に活用してはどうでしょうか。
特に高齢者や子どもがいる場合、自治体の発令前でも、深夜の大雨予報など不安を感じたら、安全な場所にある親戚の家や頑丈な建物に避難を始めましょう。
ホテルや旅館も自主避難先の候補です。酒田市のように要配慮者と介助者らを対象に、宿泊費の一部を補助する自治体もあります。
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