<防災士記者 新・備えのコンパス(5)>地震後の避難は階段利用
福島県沖を震源に今年3月16日、宮城、福島両県で震度6強の地震が起きた際、停止したエレベーターに利用者が閉じ込められた事案が、7都県で41件発生しました。昨年2月13日に両県で震度6強を観測した地震でも、多数のエレベーターが止まり、保守管理業者が対応に追われました。
最近のエレベーターは、地震を感知すると最寄り階に停止するようにできていますが、エレベーターに乗っていて大きな揺れを感じたら、全ての階のボタンを押して、止まった階で降りましょう。万が一、閉じ込められたらインターホンで通報します。
揺れが収まった後、エレベーターを使うのは避けましょう。余震や停電で停止する可能性があるからです。避難は階段を使い、移動中に余震が起きた場合は、手すりにしっかりつかまって、転げ落ちないようにしてください。
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