沿岸は高台避難優先を<防災士記者が解説!備えのコンパス(7)>
東日本大震災では各地で津波が発生しましたが、地形によって被害の様子が違っていました。
丘陵地が海に迫ったリアス海岸では津波が高くなりました。自治体によっては最高で20メートル前後に達し、4階建ての建物が水没しました。このような地域では津波情報に応じ、より高い場所への2次避難、3次避難に移行できる高台への避難を優先してください。
一方で仙台平野のような平地では、リアス海岸に比べて津波の高さは低いものの、平らなため、沿岸から内陸へ2.5~4キロも浸入しました。また、川は津波の通り道になります。地域によっては海の方向からではなく、川の堤防を越えて津波が押し寄せました。
時間的な余裕がなかったり、避難先が遠かったりして高台や内陸への移動が難しい場合は、頑丈なビルの上階に逃げる垂直避難という選択肢もあります。
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