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避難時は通電火災に注意<防災士記者が解説!備えのコンパス(8)>

 大きな地震の後は、建物が揺れの影響でゆがむなどして、扉が動かしにくくなることがあります。揺れが収まったら速やかに出口を確保しましょう。慌てず、揺れで落ちた物や割れたガラスでけがをしないよう、十分気を付けてください。

 避難所に移動する時は、建物のブレーカーを切ってください。停電から復旧した時に出火する「通電火災」を防ぐためです。2019年の台風15号で大規模な停電が発生した千葉県でも、通電火災が発生したとみられています。

 通電火災は破損した配線や、水が掛かった家電などに電気が通り発火します。揺れで倒れたヒーターの近くに燃えやすい物があり、電気が復旧して引火することもあります。避難先から戻って再び電気を使う際は、家電や配線が壊れたり、ぬれたりしていないか確認した上で、使い始めるようにしましょう。

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