塀や崖から至急離れて<防災士記者が解説!備えのコンパス(9)>
1978年6月に発生した宮城県沖地震では、28人の死者のうち18人が、倒壊したブロック塀や石塀などの下敷きになりました。
決して過去の話ではありません。2018年6月の大阪北部地震で、小学校のブロック塀が倒れ、登校中の児童が亡くなる痛ましい事故を覚えている人も多いでしょう。
地震発生時、ブロック塀や崖のそばは大変危険です。急いで離れ、低い姿勢で頭を守りましょう。最初の大きな揺れで持ちこたえたように見えても、その後の揺れが決定打となり崩れてしまう場合があります。
通学路や通勤ルートに、古いブロック塀や、もろそうな斜面はありませんか? 避難所までの道のりではどうでしょうか。通い慣れた道でも、災害時は思わぬ危険が顔を出すことがあります。普段からチェックしておけば、被災時の安全確保のヒントになるはずです。
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