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警報解除まで油断せずに<防災士記者が解説!備えのコンパス(13)>

 山形県は昨年7月28日夜、記録的な豪雨に襲われ、各地で河川が氾濫しました。自治体が早めに避難情報を出す一方、住民も速やかに避難し、犠牲者を一人も出しませんでした。

 注目したいのは大蔵村の事例です。避難から一夜明けて空が白むと、避難所から帰ろうとする住民が出てきました。しかし、川は注意を要する水位だったため、村は避難所にとどまるように呼び掛けました。避難の開始と同様に、避難を終了するタイミングも命を守る重要な情報となります。

 東日本大震災では避難に成功した後に、落とし穴がありました。大切なものや必要なものを持ってくるため、また家族が心配なあまり、自宅や職場などに戻り、津波に遭った人たちが少なくありません。

 避難場所でも災害情報をチェックし、安全が確認できるまで戻らない、戻らせないようにしましょう。

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