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噴火時は頭を守り、岩陰に<防災士記者が解説!備えのコンパス(15)>

 2014年9月、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山が噴火しました。63人が犠牲になり、戦後最悪の火山災害でした。

 死者の多くは、噴煙や火山灰が流れた山頂から南東のエリアで被害に遭いました。死因のほとんどは、噴石の直撃などによる損傷死でした。噴石は小さくても当たると致命傷になります。山頂付近の御嶽神社周辺では10センチ以上の噴石が、時速300キロ弱で降り注いだとみられています。

 登山中に噴煙が上がったら、身を隠せる岩を探して飛び込み、頭を守ってください。ヘルメットがないときは、リュック、鍋などをかぶり、真上から落ちてくる噴石に備えましょう。御嶽山では社務所や避難小屋などに逃げ込み、難を逃れた登山者もいました。

 気道のやけども命に関わります。タオルで口元を覆うと、熱い粉じんを吸い込まずに済みます。

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