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レベル5待たず行動を<防災士記者が解説!備えのコンパス(16完)>

 台風の接近時などに市町村や気象庁が出す防災情報を5段階に分類し、住民が取るべき行動を示す警戒レベルが今年5月に改定されました。レベル4の避難勧告と指示を一本化し、市町村は以前の勧告のタイミングで指示を発表します。

 レベル5は状況を示す「災害発生情報」から、行動を促す「緊急安全確保」に変わりました。災害が既に発生しているか切迫していて、市町村は「命の危険、直ちに安全確保」などと呼び掛けます。

 市町村が災害の発生を把握できるとは限らないため、危険な場所にいる人は遅くともレベル4で避難を始める必要があります。避難場所への移動が危険な場合は、自宅や近隣の建物などで速やかに身の安全を確保してください。

 レベル5は命を守る行動が極めて限られている状況です。5を待たずに行動を起こすことが大事です。
(この連載は防災士の資格を持つ須藤宣毅、瀬戸夕貴子が担当しました)

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