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<防災士記者 新・備えのコンパス(15)>50センチの津波にも注意

 東日本大震災では10メートル、20メートルの津波が観測されました。そのような大きな数字を目にすると、50センチの津波はしょぼく感じるかもしれません。でも現実は男性の場合、50センチの津波で8割、女性は30センチで5割が流されるといわれています。

 風によって海面の表面が動く波と異なり、津波は海底から海面まで海水全体が塊となって動く、エネルギーの大きな波です。20~30センチの津波でも、流れが速いと、足をすくわれ、巻き込まれてしまう恐れがあり、とても危険です。

 気象庁は20センチの以上の津波が予想された場合、津波注意報を出します。注意報が発表されたら、速やかに海岸から離れましょう。

 津波は水深が浅くなるにつれて速度は遅くなりますが、海岸近くでもオリンピックの短距離選手並みのスピードがあります。目撃してから逃げ切るのは至難の業です。

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