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<防災士記者 新・備えのコンパス(22完)>後発地震情報が出たら避難しやすい態勢で就寝を

 東北で冬に地震が発生した場合、積雪や路面の凍結により、避難に時間がかかる恐れがあります。一方で津波避難は対応が早ければ早いほど、犠牲を大幅に減らすことができます。

 国は北海道・三陸沖後発地震注意情報の発信後、1週間程度はすぐに逃げ出せる態勢で就寝するよう求めています。具体的には非常持ち出し袋やヘルメット、外履き、防寒具などを寝室に用意し、逃げられる服を着て寝るといった準備を推奨しています。

 速やかに避難するには、家具や家電の転倒防止など、室内、廊下、玄関の安全確保も欠かせません。

 日本海溝と千島海溝は、前触れなしに巨大地震の発生が心配されているエリアでもあります。注意情報発信後、何事も起きなかったとしても、普段から家具の固定や避難路、危険箇所の確認をしておけば、将来の災害への備えにつながるはずです。(この連載は防災士の資格を持つ須藤宣毅、瀬戸夕貴子が担当しました)

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